本記事では、「東京バビロン」の作中に登場する名言や名シーンについてまとめています。
また、主要な登場人物である3人「皇昴流(すめらぎ・すばる)、皇北都(すめらぎ・ほくと)、桜塚星史郎(さくらづか・せいしろう)」にまつわるネタバレについても紹介しています。
以下の記事では、【東京バビロン】最終回のネタバレと感想。についてまとめています。
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登場人物「昴・北都・星史郎」3人の関係は?
まず始めに、東京バビロンに登場する主要キャラクターの3人について紹介します。
皇昴流(すめらぎ・すばる)
日本最高峰の陰陽師「皇一門(すめらぎいちもん)」の現・当主。13代目。
生まれながら強い霊力を持ち、高校生として生活しながらも東京で除霊の仕事を行っています。
性格は純真無垢そのもの。
疑うことを知らず、将来は動物園の飼育員になりたいという目標があります。
特徴はいつでも白手袋を絶対に外さないこと。
先代の当主である祖母に、絶対に取ってはいけないと強く言われているのを守っています。
ウルトラ美少年。
皇北都(すめらぎ・ほくと)
昴流の双子の姉。
表紙などは昴流とのペアでの衣装が多く、見た目はそっくりでありながらも女性。
昴流よりしっかりとした性格で、将来は「団地妻」になるのが夢という堅実な女性です。
昴流とは異なり、他人への非難や叱咤をはっきりと言う性格。
霊力は弱く、たったひとつの術しか使えないという特徴があります。
昴流たちの除霊の際には人間側のサポートに回っています。
星史郎とも仲良しでありながらも、「昴流を遠くに連れていかないで」と弟の身を案じる、根は優しい性格です。
桜塚星史郎(さくらづか・せいしろう)
若者の獣医師。
「偶然」昴流と出会ったあとは、昴流と行動を共にしています。
とにかく昴流のことが大好き。
ストレートに「好き」と言ったり、「ぼくのことは嫌いですか」と昴流を困らせることも。
霊力を持ち、言霊の呪詛返しや式神を飛ばすことも出来る万能さを併せ持っています。
時折昴流に対し、「賭け」という言葉を使用しますが、その真相はわかりません。
いつでも笑顔、イケメン、動物に優しい好青年。
ウルトラ美青年。
東京バビロンに登場する名言・名シーン
それでは、「東京バビロン」に登場する名言・名シーンを紹介します。
名言というよりは、「印象に残っているセリフ」と言った方がしっくり来るかもしれません!
「あなたは東京が嫌いですか?」(第1巻)
東京バビロンのラストに必ず付け加えられる独白です。
「東京バビロン」は都会に埋もれた人々の悲しみの霊や怨念を、陰陽道の総本山である皇一門が浄化するというもの。
孤独や哀しみ、怒りが蔓延する都会で、純真無垢な昴流と星史郎が出会い、昴流の双子の姉・北都と共に事件解決に挑みます。
「滅びへの道を『楽しんで』歩んでいる都市だから」(第1巻)
星史郎の台詞です。
昴流や星史郎が事件を解決したあと、北都が疑問や感想を呈し、星史郎はそれに対して含みのある物言いをする、というのが「東京バビロン」の事件の形式です。
1巻では何故星史郎が東京に住んでいるのか明かされます。
女優のチャンスであったのにも関わらずそれを手にすることが出来なかった。
そんな人間に対し、星史郎は昴流への態度のような優しさは見せず、このような「突き放す」台詞が多いのです。
「私たちは『特別』なのよ!」(第3巻)
前世ブームでダイヤルQ2のパーティーラインを使用し、3人の女子高生が悪霊を使う事件です。
もちろん彼女たちは特別な存在ではなく、昴流の霊力によって事件は食い止められました。
特別であることを主張する彼女たちに向かい、星史郎は「そんなに特別がいいのか」と問いかけます。
あなたたちに日々、普通の暮らしをしている人たちと同じことが出来るのか、と本当に問いかけたのです。
結果、彼女たちは星史郎の術をかけられ、廃人と化してしまいます。
「ママ、あの人をやっつけて」(第4巻)
昴流は事件解決後、公園で「自分の娘が殺された」という主婦に出会います。
主婦は犯人には必ず報復をする、と息巻いていました。
その姿に心を痛めた昴流は、主婦の娘の霊を呼び出し、「娘さんはそんなことを望んでいない」と言います。
昴流の霊力によって娘は現れました。
しかし、彼女が口にしたのは昴流の予想とは大きく異なるものだったのです。
「あついよう、くるしいよう」「ママ、やっつけて、あのこわいひとをやっつけて」
娘の声が聞こえない主婦は、昴流に娘の言葉を教えてもらいます。
昴流は苦々しく「娘さんは、復讐なんて望んでいない」と答えてしまうのです。
全読者の「東京バビロン」トラウマシーンとも言われています。
「僕は何も感じないんですよ 人間を殺しても何も感じない」(第7巻)
サイコパスの典型的なセリフですが、これは主要人物・桜塚星史郎の言葉です。
星史郎には大きな秘密があり、昴流と共に事件の解決を行ってきました。
しかし、それはあくまで星史郎が定めた「期限付き」の生活だったのです。
これまで昴流を優しく守り、言葉をかけてくれた星史郎が昴流にその正体を見せる、印象的な(トラウマ)シーンとなっています。
すばる・北都・せいしろうにまつわるネタバレ
ここでは、東京バビロンの登場人物にまつわるネタバレを紹介しています。
皇昴流(すばる)の過去
幼少時代、幼い昴流は星史郎が女性(星史郎の実母)を桜の木の下で殺害するのを目撃します。
星史郎はこのとき、目撃者であり皇一門の当主となる昴流を殺そうとしていました。
しかし昴流は「桜の木の下は苦しくないのですか?」と優しく問いかけたのです。
気が変わった星史郎は、昴流にこの時の出会いを忘れるよう術をかけます。
そして星史郎は昴流に対し、「1年間一緒に暮らし、自分が昴流のことを愛せたら殺さない」という賭けを行うことにしました。
白い手袋は皇一門に対する宣戦布告と「桜塚護の獲物」であることを知らせるため、昴流の手の甲に五芒星が刻まれています。
手袋には先代当主の術が施されており、簡単には取れないものとされました。
昴流は星史郎の正体が、「暗殺集団・桜塚護当主」であることを知り、絶望へ追いやられます。
そして星史郎の術で大きな傷を負い、廃人状態に陥ることに。
皇北都(ほくと)の術の正体
星史郎をあまり昴流に近づけさせないと決めておきながら、廃人となった昴流を現実へと呼び起こすため、星史郎に立ち向かいます。
北都は昴流の双子。ひとつだけ「術」を使用することが可能です。
北都は最後に星史郎に対し、その「術」をかけ、昴流の意識の回復に成功します。
「術」の正体は、「昴流の身代わり」。
北都は昴流の命を救うことに成功したものの、息絶えてしまいます。
昴流と星史郎の間に強い因縁が生まれたのは、この北都の死によるものです。
昴流は北都の敵討ちのため、エンディングで星史郎を絶対に殺すと誓います。
桜塚星史郎(せいしろう)はサイコパス?
日本の呪殺・暗殺集団「桜塚護(さくらづかもり)」の現・当主。
表の顔が獣医師であるのは、呪詛を動物に寄せて依り代とするためです。
「桜塚護」の当主となるためには、先代当主を殺害するという掟があります。
星史郎はそれまで「最愛」の相手だった、自分の母を殺害。昴流はそれを目撃しています。
幼少の昴流を殺そうとしますが、幼い昴流があまりにも純真無垢であったため、興味を持った彼は勝手に「賭け」をします。
すなわち「自分が昴流を愛するかどうか」です。
東京バビロンエンディングにて、記憶を呼び起こした昴流の胸を腕で貫き、殺害に成功。
しかしその後、意識内で北都と接触し、北都の「術」にかかります。
「暗殺集団」とされていますが、実際の桜塚護は常に単独行動であったことが明かされています。
幼少の昴流のもとを去る際、自分の獲物である証の「五芒星」を彼の手に刻み込みました。
暗殺者としての彼の霊力はすさまじく、先代当主の守護である「手袋」も簡単に解除することが出来ます。
昴流よりもはるかに強い力を持ちます。
まとめ
以上、東京バビロンの名言と名シーン、各キャラクターの紹介でした。
アニメ化に向けて、本作品を初めて目にしたり、ストーリーを見直す人も増えるかもしれませんね。
過去作になりますが、いまだ根強い人気のある作品ですので、最新のアニメーション技術でどのように再現されるのかとても楽しみです。
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