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メイドインアビス「次の2000年」問題の考察

【メイドインアビス】次の2000年問題|周期の謎を考察してみた

竹書房のWEBコミック誌「WEBコミックガンマ」で連載中の、つくしあきひと作「メイドインアビス」。

 

テレビアニメとコミックで人気を博し、ついに劇場版「メイドインアビス深き魂の黎明」も作られました。

 

「メイドインアビス」には謎めいた設定、キーワードなどがたくさんあります。

これらの謎はいずれ原作で明かされることとなるでしょう。

 

その前に仮説を立て、考察をしてみることにします。

今回は「メイドインアビス」の疑問のひとつ、「次の2000年」の問題について考察してみました。

 

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メイドインアビス「次の2000年」についての考察

次の2000年というキーワードは

  • 「メイドインアビス」原作5巻
  • 劇場版「メイドインアビス深き魂の黎明」

において、黎明卿ボンドルドが「次の2000年へ踏み入る準備は整いました」という発言をしていることから、疑問としてあげられたものです。

 

のちにナナチが発言していた通り、ボンドルドの実験目的はどうやら呪いの回避だけではなかった様子がうかがえます。

 

「お祈りガイコツ」の存在

原作コミック1巻では、アビス第1層遺跡から「お祈りガイコツ」が発見されています。

遺骨は全て祈りの姿で発見され、約2000年前のものだということがすでにわかっています。

ここにも共通して「2000年」というキーワードが出てくるのです。

 

埋葬塔の遺跡について

コミック6巻では地上にいるナットとシギーの噂をしている様子が描かれています。

 

それによると、

  1. アビスの第1層にある「埋葬塔」からは多数のお祈りガイコツが出土した。2000年前のもので、数は数百体に登る
  2. さらに「埋葬塔」の下部からは別の遺跡が発見され、そこにもガイコツがあった。これは4000年ほど前のものとされている
  3. さらに先日、その下にさらに遺跡が発見された。そこにあったガイコツは6000年前のものであった。数は数千体に登る

ということが判明しています。

 

これについてナットは「2000年毎っつーと大体今くらいか」と発言していました。

 

つまり、2000年ごとにアビスには何らかの事件が発生しており、その中で祈りを捧げた人間たちが、遺骨として出土したと考えられます。

ボンドルドの言う「2000年」はさらにここでも奇妙な一致を見せます。

 

誕生日に死ぬ病の存在

ナットとシギーが噂している頃、孤児院の最年少であるキユイは熱病に侵されていました。

 

キユイの苦しむ姿を見たリーダーは、船隊キャラバンの薬師ミオにキユイを診察してもらうため、キユイを孤児院から治療船まで移動させることに。

 

すると、あれほど悪かったキユイの容態はすぐに回復してしまったのです。

 

誕生日に死ぬ病と同じ症状を見せていたキユイは、アビスの近くから離れることで回復した、とみることが出来ます。

 

不思議に思ったリーダーは、第2層の監視基地にいるオーゼンに助言を乞います。

 

オーゼンはかつて、2000年ごとに誕生日の病が訪れ、死者が出るという噂があったと言います。

 

お祈りガイコツの正体も、それではないかと。

さらに「ここにまで来る人間はアビスを捨てられない」と言い、祈るしかなかったのではないかと発言。

 

この辺りはオーゼンの言葉からも本当ではないかと考えられます。

  • 誕生日に死ぬ病が2000年ごとにアビスで発生する
  • アビスを捨てられない人間は、立ち去ることが出来ず祈りを捧げたまま死亡した
  • そのため遺跡に大量にお祈りガイコツが存在している

という説が考えられます。

 

アビス信仰の存在

アビスの探窟家の間では、心の拠り所として「アビス信仰」が存在します。

 

コミック3巻でナナチがミーティに教えている内容によると、「アビスで命を落とした場合、魂が星の底に還っていく。そして命を願った者のところへ、姿を変え旅に出る」というものと言われています。

 

アビスを「神」に見立てた探窟家の心の拠り所、とナナチは表していますが、もしこれが本当だとしたら、

誕生日の病でなくなった人々の祈りは、アビスの底に還り再び戻る

ということも考えられるのではないでしょうか。

 

「ガンジャ隊」の進んだ経路について

さらにコミック8巻では、不思議な現象が見られます。

ヴエコたちがアビスの島に乗り上げたときは、オースの町など存在していませんでした。

 

そこには原住民が古い文字を使い、黄金郷の住民を真似た刺青を入れて生活をしていたのです。

 

しかもこの原住民の言葉は「ハディまえん」「までぃも」等、現在の第6層「成れ果て村」の言語と非常に似通っています。

 

さらに「ガンジャ隊」は原住民と接触したあと、リコ達とは違い、すぐに第5層の祭壇に辿り着いています。

 

リコ達が苦労した第3層の「大断壁」や4層のダイオオカズラなどは見られません。

 

「ガンジャ隊」が到着した時代のアビスには、これらの層がなかったのではないでしょうか。

  • 「ガンジャ隊」の到着したのは、リコ達より遥か昔の出来事である
  • そのころ、アビスには第5層以下の世界しか存在していなかった
  • 同じ時代のアビス周辺の原住民は、第6層にあると言われる黄金郷と同じ文字を使い、「成れ果て村」と同じ言葉を話している

 

これらに加え、ヴエコはリコに出会ったときに「白笛とかは知らない」と発言しています。

 

おそらく、ヴエコ達がアビスに訪れた時代は、白笛などの探窟家の制度がなかった時代だったと推測出来ます。

 

これらをまとめてみると考えられるもの

お祈りガイコツの古さは、奈落に向かうに従って古いものとなっています。

 

そしてその祈りが「アビス信仰」であるならば、アビスから逃れられずそのままアビスの底で星となり、魂が再び還ることを祈ったのではないでしょうか。

 

さらに「ガンジャ隊」はこれらの遺跡や比較的高い層を体験せず、そのまま原住民と接触し、第6層へ向かっています。

昔、地表には第5層が表出していたのではないかと考えられるでしょう。

 

「ガンジャ隊」の願う「黄金郷」は発見できず、到着先には「還らずの都」があるばかりでした。

 

しかし奈落文字は残っており、これは原住民の子・イルミューイが読めるものとなっています。

 

つまり、原住民は黄金郷の住民たちと何らかの接点を持った人々だったと推測できます。

 

刺青を入れる習慣も、黄金郷の住民を真似したものであることが8巻で明らかになっているのです。

 

まとめると

  • 「ガンジャ隊」到着時、アビスは現在と同じ形ではなかった
  • 「ガンジャ隊」の到着した場所は、現在の第五層の神殿前だった
  • 原住民は第6層にある「黄金郷」と昔、接触をしていた

 

さらに

  • のちの世界では、アビスは最後の秘境として発見されている
  • 底に行くに従って、古いガイコツが出土し、それらは2000年ごとのものとわかる
  • これらのガイコツは全員祈っている
  • アビスには「誕生日で死ぬ病」が発生し、アビス周辺から離れないと完治しない病が存在する
  • そのために「祈った」のではないか
  • その「祈り」は「アビス信仰」とも関係があるのではないか

これらだけでも興味深い事実がわかりそうです。

 

アビスは命を犠牲にして成長している!?

つまり「アビスは階層を増やしている」のではないでしょうか。

 

増やす際には下へ、階層を増やすのではありません。

上へ、階層を発生させるのです。

 

そのため古いガイコツはより深い場所で発見されるのでしょう。

 

階層を増やす際には、どうするのか。

それは、「誕生日で死ぬ病」をアビス付近に流行させ、魂を犠牲にしたのではないかと考えられます。

 

アビスからは逃れることが出来ず、いつか再び命を得たいと思う人々は「アビス信仰」を発展させ、病から逃れるか、もしくはいつかまたアビスが探窟出来るよう祈っていたと思われます。

 

現在のアビス付近でも2000年ごとに「誕生日の病」が発生しており、リコ達の世代が次の周期と一致していると考えられます。

 

より細かい点でいえば、第3層に何故か「囚われの海賊船」があったりするのも、アビスの階層が増加している最中だったと考えられます。

 

ボンドルドはこれを予期しており、アビスがさらに巨大化・深層化することを把握していたのかもしれません。

 

アビスは、深層になるに従って上昇するリスクが強くなります。

人間は、魂を犠牲にしなければアビスの深層からは脱出できません。

 

それは「呪い」があるからと言われています。

しかし「アビスがより命を欲している」のであれば、当然人間を外には出さないでしょう。

 

もし、地上とアビスを結ぶのであれば、ボンドルドのように命を差し出す必要があります。

 

ボンドルドは「カートリッジ」という形で、他者の命を消費することで上昇することに成功しています。

 

上昇には「祝福」もあり、未知なる力が発生することもボンドルドは知っていました。

 

これがもし成功するのなら、アビスの中は全て明るみに出るはずです。

上昇負荷さえ発生しなければ、あとは怪物や場所の回避だけが必要となります。

 

それらは遺物で十分排除できるものです。

ボンドルドはこのことを狙ったのではないでしょうか。

 

「次の2000年」は、アビスが新しく階層を作り出す年代を意味していたのかもしれません。

 

ただし「踏み入る」という表現をしているあたりが、地下に向かうようなイメージを持たせます。

この辺の答え合わせはやがてコミックで開示されると信じたいです。

 

感想|アビス見取り図はまだまだ更新される!?謎はまだ謎のまま

以上が「メイドインアビス」の2000年問題についての考察です。

 

おまけとなりますが、コミック8巻では「黄金郷の住民は身体に模様がある、人間みたいなヒト」とイルミューイが話しています。

 

そういえばレグも、頬や体の横側に模様が入っていますね。

さらに彼は人間ではなく、ロボットです。

 

おそらく、レグが奈落の底からやってきた遺物であることは、間違いなさそうです。

 

コミック8巻で「成れ果て」となったワズキャンは、ヴエコに対し「君が呪いの大穴ならここで祈るだけのものに何を与えるかな」と問いかけをしています。

 

この問いにヴエコは答えることが出来ませんでした。

ヴエコはわかっていたのです。

 

アビスで祈るだけの者は死しかないことを。

そのため、「ガンジャ隊」はイルミューイを犠牲にしたのです。

 

このように、アビスでは魂の祈りの強さと行動が、直接環境に影響したり、遺物に干渉したりします。

 

多くの探窟家がアビスで命を落としているのにも関わらず、アビスに魅了される人間は後を絶たないというのは、その神秘性のせいだけでしょうか。

 

実はアビスが人間の魂を要求しているのではないでしょうか。

 

「呪い除けの籠」の生き物は、全てアビスの中心に向かうことや、遺物「魂の揺籃」では、純粋な思いを持つ者の願いを叶えることが出来るなど、アビスと思いは密接な関係があります。

 

それゆえに面白いのですが、真相が明らかになったときよりショックを受けそうで怖いですね。

まずはリコ達が奈落の底で何を見るのかに注目していきたいところです。

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