竹書房のWEBコミックサイト「WEBコミックガンマ」で好評連載中の「メイドインアビス」に登場する人物たちについてまとめました。
「命」がテーマとなるエピソードも多く含まれている本作は、魅力的なキャラクターがいっぱいです。
中にはヒトではないものも、そうでないものもあります。
今回はそんなメイドインアビスに登場するキャラクターの魅力をご紹介します。
メイドインアビスのあらすじ
南海にある孤島の最後の秘境、巨大な縦穴「アビス」。
探窟家見習い・リコはいつか「アビス」の謎に挑もうと日々努力を重ねていました。
リコの母親は、「アビス」の深界にまで探窟したライザという白笛探窟家です。
リコはある日、遺跡から発見した少年ロボット・レグと出会い、ふたりで「アビス」の底を目指します。
そこには、想像を超えた残酷で美しい世界があったのです。
アビスのエグさ、階層の秘密に極まれり!
リコとレグが挑む深穴「アビス」、エグいのは舞台設定にも秘密があります。
「アビス」には「呪い」が存在します。
「呪い」は「アビス」内を上昇するときにかかるもので、原因不明。防ぐ方法はありません。
- 深界第1層:軽いめまい、吐き気
- 深界第2層:重い吐き気、頭痛、末端のしびれ
(以下は「探窟見習い」の場合、自殺扱い) - 深界第3層:平衡感覚の異常、幻覚、幻聴
- 深界第4層:全身の激痛、身体中の全ての穴から出血
- 深界第5層:全感覚の喪失、意識混濁、自傷行為
(第5層に降りられるのは「英雄」のみ。以下は確実な死のため「絶界行」となる) - 深界第6層:人間性の喪失、もしくは死に至る
- 深界第7層:確実な死
このような場所をわずか12歳の少女と少年ロボットが、探検を開始するのです。
途中、理解ある仲間に助けられながら、最深部を目指します。
今回は各層でキーマンとなる登場キャラクターを紹介していきます。
竹書房の「WEBコミックガンマ」で連載中のつくしあきひと作「メイドインアビス」1巻のネタバレと感想のまとめです。 主人公で冒険家見習いのリコ、記憶喪失のロボット・レグが巨大な縦穴アビスの底を目指す旅を描いたファンタ[…]
オースの町
リコ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 眼鏡:★★
- 知識:★★★
本編の主人公。
孤児院でアビスの探窟家を目指す12歳。女の子。
母親は「絶界行」を行った探窟家・殲滅卿ライザ。
彼女の遺物のメモに「奈落の底で待つ」というメッセージがあったため、深界アビスを目指すことに。
実は彼女はアビスの中で生まれ、死産でした。
しかしアビスの遺物「呪い除けの籠」の力で復活したのです。
その代償としてメガネを手放すことが出来ません。
アビスについての知識と、料理の腕は本物。
レグとナナチを魅了する食物をアビスの素材から作り出します。
常にアビスのことばかり考え、冒険を夢見ているので「オース」の町では少し浮いた存在でしたが、第6層「成れ果て村」で自分と同じ感覚の成れ果てたちと触れ合い、初めて安心を得ます。
女の子ながら勇気があり、レグに自分の腕を折るように命じたり、取引を持ち掛けられたときには自分の髪の毛や片腕、片足などでも「生き残るもの」で取り返そうという強さがあります。
泣き虫なところもありますが、作者いわく「リコはアビス探検でのドラえもんのような存在」というくらい、頼もしい女の子です。
レグ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 運動能力:★★★
- 泣き:★★
アビスの遺跡に倒れていたところを、リコに助けられたロボット少年。
記憶がなく、アビスから上昇してきたと考えられているものの、本人すら出自がわからないため、リコのアビス探検に同行し、自分の正体を探します。
優しい性格で、幽霊話やナナチの身の上話などを聞いて泣いてしまうことも。
その代わり頑丈な体を持ち、着火しない髪の毛や傷つかない皮膚を持っています。
最大の特徴は手や足から放つことが出来る「火葬砲」を持っていることです。
凄まじい威力を発揮するレーザー砲のようなもので、物質を燃やし尽くします。
しかし出力は10分程度しかできず、出力後は約2時間昏睡状態に陥るという欠点があるため、いつでも使えるわけではありません。
この使いどころにレグ自身も悩んでいます。
第6層では奈落の姫・ファプタと何らかの約束をしていた模様。
おそらくレグの故郷はアビスの奈落のはずですが、真相はいまだ明かされていません。
作者は「のび太のイメージで描いている」という通り、リコの指示あってこその活躍を見せます。
徐々に成長していく彼も見どころのひとつです。
ナット
つくしあきひと/メイドインアビス
- いじわる:★★
- 優しさ:★★★
リコの孤児院の仲間の男の子。12歳。
リコとレグの深界行きを最期まで反対していました。
理由はリコのことをほんの少し、意識していたからです。
普段はリコをいじめたりしますが、いざという時はレグの保護をしたり、孤児院と町からの脱出の手引きをするなど優しい男の子の面を見せます。
将来の夢はリーダーのようになって、自分が以前住んでいた貧民窟に孤児院を建てること。
リコとレグの深界行きがスムーズに運ぶよう、探窟家ハボルグに依頼したほどのリコとの仲良しです。
シギー
つくしあきひと/メイドインアビス
- メガネ:★★★
- 賢さ:★★
リコの孤児院の仲間。
性別は女の子にも見えないこともないですが男の子。眼鏡をかけています。
一見賢く物分かりが良さそうですが、実はリコの友だちの中では一番のイタズラ好き。
レグの起動実験やアビス全体図を院長室から失敬してくるなど、結構いろいろちょろまかすのが得意。
レグにアビスの呪いや恐ろしさについてレクチャーしたことも。
孤児院脱出計画なども彼の発案。
リコとは良い友達で、ふたりが旅だったあとはハボルグにきちんとリコたちがアビス内を進めるよう、監視基地まで送ってほしいとナットと依頼しに行きました。
リーダー(ジルオ)
つくしあきひと/メイドインアビス
- 厳しさ:★★★
- イケメン:★★★
孤児院の子どもたちのリーダー。イケメン。
探窟家としてのレベルは師範の「月笛」。深界は第4層まで立ち入り可能。
イタズラ好きなリコやシギーには恐れられる存在。
しかし、リコとレグの旅立ちの際にはさりげなくライザの書簡のコピーと、「朝方には捜索に出る」というメモを残してふたりを助けています。
実はリコの母、ライザに憧れ弟子入りをしています。
才能はオーゼンも見抜いていたらしく、本来ならオーゼンが弟子として彼を取りたかった様子。
後日リーダーがオーゼンのもとに向かったときには、弟子入り志願だったのかとオーゼンに言われ、酒をふるまわれました。
気に入られています。
第1層
ハボルグ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 豪快:★★
- 頼れる:★★★
オースの町を代表する、アビスの達人「黒笛」のおじさん。
第5層まで立ち入り可。
ハボルグがアビスから帰還した際、リコの母・ライザの遺品と「白笛」を持ってきたことからリコのアビス行きを決意させることに。
優しいおじさんで、旅立ったリコとレグを保護して第2層まで連れて行こうとしてくれましたが、リコが断りそのまま帰っていきました。
「オーゼンには気をつけろ」とアドバイスをしてくれたのですが、より具体的に「性格に問題がある」と言ってよかったと思われます。
おじさんでありながら、「白笛」マニアで自分自身も「白笛」を目指しています。
第2層
不動卿・オーゼン
つくしあきひと/メイドインアビス
- 冷酷:★★★
- 恐怖:★★★
アビスの伝説級探窟家「白笛」の女性。身長は2メートル以上。
リコの母・ライザと共にアビス探窟を経験しており、実はライザの出産の手助けとリコを「呪い除けの籠」に入れた張本人でした。
「持ち運ぶのに邪魔だったから入れてみた」という火の玉ワードは、リコを傷つけたものです。
アビスの遺物「千人楔」を体中に差し込み、怪力と若さを維持しています。
50年も前から「白笛」であったことが伝わっており、30人の乗ったゴンドラを持ち上げた等怪力エピソードは多数。
度しがたい性格の持ち主で、子どもだましが大嫌い。
リコが死産であったことや、レグのタフさを確かめるためにあえて戦闘をけしかけるなど、面倒な性格。
「アビスで生き残る」ための訓練をリコとレグに施し、最後はライザの形見である「無尽鎚」をリコに託しました。
リーダー・ジルオがお気に入りで、隙あらば弟子にと思っています。
マルルク
つくしあきひと/メイドインアビス
- 性別不詳:★★
- 可愛い:★★★
「アビス」探窟家一人前の証「蒼笛」を持つ性別不詳の子。
愛らしいメイド衣装を着用していながらも、一人称が「ボク」。
劇場版「メイドインアビス」では、本編前のおまけエピソードとして「マルルクちゃんの日常」が放映されるなど、その愛らしさには定評があります。
リコとレグは、マルルクが会った旅人の中で最も自分に年齢が近く、友として接していたため、ふたりの旅立ちのときには「今までで一番つらい」と泣き出す性格まで可愛らしいところを見せました。
リーダーとも顔見知りで、「その恰好は…?」と言われモジモジしています。
一体どっちの性別なのか……。でも、可愛いから正義です。
太陽の光を浴びることが出来ないため、ずっと第2層「監視基地」でオーゼンの弟子をしています。
オーゼンのことは大好きで、尊敬もしている良い子です。
第4層
ナナチ
つくしあきひと/メイドインアビス
- ふわふわ:★★★
- ヒロイン:★★★
第4層の外れに住む、半分兎の姿をした女の子。リコたちの旅に同伴します。
北国の貧民街から黎明卿・ボンドルドに拾われアビスにやってきたところ、実験材料にされ人外の姿になってしまいました。
しかしアビスからの「祝福」も受けており、アビス内の力場が見えるようになっています。
親友であるミーティを自分の命より大切に思っており、ミーティを助けるためボンドルドの元から抜け出し、隠れ住んでいました。
ずっとミーティの魂を解放する方法(つまり殺す)を探しており、レグの「火葬砲」に依頼することに。
薬学やアビスの知識が豊富で、その知識のおかげでリコ達は何度も助けられることに。
第6層では念願のミーティと再会し、そのため自分自身そのものを売り渡す等、とにかく悲惨な目に遭っているのでなんとか助けてほしいと読者は願っています!
筆者が6体ぬいぐるみを所有していることや、とにかくグッズ類が多く実質人気1位ではないかと思われます。
ミーティ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 可哀そう:★★★
- 見た目びっくり:★★
ナナチの家に住む「成れ果て」の生き物。
もともとはナナチと同様に、ボンドルドによってアビスに招かれた女の子。
無口なナナチに話しかけ、親友になった明るく優しい子。
ボンドルドの実験を受け、ナナチの代わりに「呪い」を一身に浴びたため人間としての姿が崩壊し人間性も喪失。
溶けた動物のような姿になってしまいました。
アビスからの「祝福」も身につけてしまい、その体は不死。
ボンドルドがあらゆる実験をその身体に加えても再生します。
ナナチの願いによりレグの「火葬砲」によって、無事に命を終わらせることが出来ました。
が!第6層「成れ果て村」でベラフに飼育されていることがわかり、可愛らしい姿で再登場。
つぼミーティとして復活しています。
こうして何度も復活したり殺されたりしているので、彼女も何とかしてほしいと読者は思わずにいられません。
第5層
黎明卿ボンドルド
つくしあきひと/メイドインアビス
- 鬼畜:★★★★(度し難い)
- 紳士:★★★
第5層を管理する「前線基地」の「白笛」。
アビスへの探窟のためなら、どのような手段でも構わずに採用するマッドサイエンティスト。
口調は紳士すぎるので騙されますが、人をヒトとも思わない実験や凶行に及ぶため、彼のせいで不幸になった子は数知れず。
- レグを拉致して片腕をもぎ取る
- 命の有無で点滅する「肉電球」を作ってミーティの死を知る
- ナナチに実験に戻ってくるように要請する
- 自分の娘でも解体し、「カートリッジ」にする
- 世界からたくさんの子を集め、あらゆる実験。箱庭に「なれ果て」として飼い殺す
- 悪気がない
など、さまざまな悲劇を繰り返しています。
「ボ卿」とネットでは何故か慕われています。
彼には悪意がなく、ただアビスへの冒険のために人類に貢献をしているだけで、絶対悪とは言えない部分があるのです。
アビスの呪いを回避するためには、「他人を慕う心」が必要と理解し、子どもを引き取って育てており、最終的にはそれを自分の力にしています。
リコに「白笛」の原材料が人間であることを教えた張本人。
ボンドルド自身は、アビスの遺品「精神隷属機」で自身の精神体を量産後、自分の体を「白笛」にしています。
どこまでおかしいのかわかりません。
愛娘プルシュカまで自分の呪い除け「カートリッジ」にしてしまい、レグとナナチの連携プレーによって撃破されます。
それでもナナチを愛すると言う、困った人です。
プルシュカ
つくしあきひと/メイドインアビス
- お掃除:★★
- 悲劇:★★★
黎明卿ボンドルドの愛娘。
「前線基地」から出たことがないため、いつか朝日を見たいと願っています。
リコやレグたちと同年代で、大きな帽子の中には不思議な動物メイニャを飼っています。
最初こそリコ達を警戒していましたが、冒険をしたいと思っている気持ちは同じで、リコとは特に意気投合。
メイニャの特性を使って呪いを回避する方法などを教え、ボンドルドの手からいったんリコ達を逃しました。
ボンドルドを本当の父親のように慕っており、過去には何度もアビスの呪いによって死にかけています。
そのたびにボンドルドに救われ、アビスについて教えられているためボンドルドを愛するあまり、最終的には「カートリッジ」の材料にされてしまいました。
ボンドルド撃破後、リコの腕に戻り液状の体からは「ユアワース」という石が発見されました。
プルシュカはリコの「白笛」となったのです。
一緒に冒険に行きたい、というプルシュカの願いは、複雑な形で叶うことになります。
第6層では、リコの白笛として大活躍しています。
メイニャ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 匂い:★★
- 可愛い:★★
プルシュカの誕生日に、ボンドルドがプレゼントした生き物。
正式名称は「メイニャストイリム」
変化の子、という生き物でその匂いを嗅ぐと、第5層の力場が一瞬感じ取れるようになります。
プルシュカがその方法を発見し、拉致されたレグを解放することにリコは成功しました。
プルシュカが大好きで、プルシュカの姿が見えないときはその匂いをたどる性質があります。
「カートリッジ」がプルシュカであることがわかったのは、メイニャがその「カートリッジ」を舐めていたからです……。
第6層「成れ果て村」ではマアアという成れ果てに好かれ、力強く抱きしめられすぎたせいで目とハラワタを出されてしまいました……。
ナナチの素早い手当で助かったものの、リコが激怒し大変なことになります。
【補記】実はナナチ達の実験の前に「イリム」という少女がボンドルドの実験に呼ばれています。
ボンドルドがプルシュカに「変化の子」としてあげたメイニャは、おそらく……。
第6層
マジカジャ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 謎:★★
- 言語:★★★
第6層「成れ果て村」でリコ達を案内した「成れ果て」。
本体は気体となっており、なにかに常に入っています。
そのために機械のパーツのような身体をしています。
世話好きな村人でリコ達に、「成れ果て村」の基本的な価値交換を教えてくれます。
リコ達と会話が出来る村人は少数なので、貴重な存在です。
村に侵入してきた獲物を倒すため、リコのおさげをひと房もらい高速で動くことが出来る「早身体」を装着。
リコを乗せて無事獲物を倒しました。
ムーギィ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 料理:★★★
- 優しさ:★★★
第6層「成れ果て村」で料理店を営むおかみさん。
リコに簡単な村の言葉を教えてくれた気前の良い奥さん。
たくさんの触手で調理をしており、非常に手さばきが良いです。
ヴエコが監禁されていた「目の奥」の場所を教えてくれたり、村の敵を退治する際に、リコには逃げるようアドバイスするなど、心が優しい「成れ果て」。
彼女の店では「睾丸焼き」というからい食べ物が食べられます。
名前はエグそうですが、香辛料が効いた燻製が美味だとか。
マアア
つくしあきひと/メイドインアビス
- メイニャ:★★★
- エグさ:★
リコ達に群がった「成れ果て」のひとり。
メイニャが大好きで、リコの手から奪い握りしめてメイニャを傷つけてしまいました。
その途端、「精算」が開始され、腕や身体、お気に入りのぬいぐるみを消失。
その後はリコの後を追いかけ、メイニャとも仲良くなります。
「マアア」としか喋ることが出来ず、見た目が若干問題ありますが、基本的な性格は優しいです。
通常の「成れ果て」は入ることが難しい「目の奥」の土地にも、リコのために苦痛をこらえて一緒に立ち入りました。
村に入ってきた「獲物」が最後のあがきでリコを襲ったときに、自分の身を呈してリコとメイニャを守ってくれたこともあります。
何故かネット民からは大人気。
おそらくその身体の形状がバカウケしているためです。
ヴエロエルコ
つくしあきひと/メイドインアビス
通称ヴエコ。
「成れ果て」村の元三賢。女性。
「成れ果て」村はずれの「目の奥」という土地に監禁されていた女性。
リコが助け、ナナチの居場所を教えました。
実は村の成り立ちを知っており、「成れ果て村は呪われている」とリコやムーギィたちに秘密を明かします。
その秘密は、実は「成れ果て」村はひとりの小さい女の子を犠牲にして成り立った村であることや、ファプタという「成れ果ての姫」が何故彼らを時折襲うのかなどの理由を明らかにするものでした。
ヴエコ自身も以前は探窟家で、ワズキャンやベラフに助けられたという過去があります。
ワズキャン
つくしあきひと/メイドインアビス
- 鬼畜:★★★
- 陽気:★★★
「成れ果て村」で特別に偉いとされる、三賢のひとり。男性。
大きな管のような頭部、マントにくるまれた身体、長い指を持つ姿の「成れ果て」。
リコとは食堂で出会い、ハイタッチを交わすなど陽気な性格をしています。
もともとはヴエコやベラフの冒険隊「ガンジャ」のリーダーでした。
預言者の力を持っており、「ガンジャ隊」にヴエコが加入することも言い当てています。
しかし、「ガンジャ隊」の目的を達成するために、ヴエコに懐いていた幼女・イルミューイを犠牲に、「成れ果て村」を作り上げたという過去を持ちます。
ベラフ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 高貴:★★★
- 長さ:★★
「成れ果て村」の三賢。男性。
「ガンジャ隊」初期メンバーで、美しい姿と賢さを持ち合わせていました。
しかし、生き残るためにワズキャンが選択した方法の酷さのため、心を病んでしまいます。
最初にイルミューイに身と心を捧げ、「成れ果て」となりました。
竜のような長い体と、仮面のような頭部、美しい七色の髪を持っています。
ある日村にボンドルドが訪れた際、ミーティの不死に憧れボンドルドに譲ってもらいたいと交渉をしたものの失敗。
「成れ果て村」自身に、魂までもを写し取ったミーティの複製を作ってもらう代償に、体の半分と全ての腕を捧げています。
毎日ミーティを吸い上げることが趣味。
しかしナナチがそれを止めたため、ミーティと代償にナナチを手に入れました。
ファプタ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 強さ:★★★
- 美:★★★
通称「成れ果ての姫」。
白い毛皮と褐色の肌に、深紅の瞳を持つ美しい少女。
過去にレグと何らかの約束を交わしており、レグにそれを思い出してもらうように説得をします。
「成れ果て村」の全員を強く憎み、皆殺しにすると心に誓っています。
実は村が生んだ、最後の子どもが彼女です。
現時点では村に入ることが出来ず目的を達成できないことを悔やんでいます。
イルミューイ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 悲惨:★★★
- 悲劇:★★★
「ガンジャ隊」がアビス付近の村で出会った、原住民の娘。
まだ幼いものの、子どもが生めない体とわかったことから、村を追い出されています。
ヴエコに懐き、「ガンジャ隊」のサポートをしながら同伴することに。
ヴエコの宝物の少女でしたが、「ガンジャ隊」を蝕む病魔に侵されます。
しかしワズキャンによって思いもよらない形で回復し、遺物の力で願いまで叶うことに。
彼女の願いが「子どもを生めるようになりたい」だったため、幼い体でありながらワズキャンの手によって1日しか生きられない子を産み続けることが悲劇の始まりとなりました。
さらに、その子の肉には病気を治癒する能力があったことから、子を搾取され続けるという悲惨な運命を辿ります。
最終的には「成れ果て村」の基盤となり、ヴエコとは意思の繋がりだけを持って村の器として生かされています。
ワズキャン達に隠していた最後の願いが、ファプタだったため、ファプタの母でもあります。
未だ行方不明
殲滅卿ライザ
つくしあきひと/メイドインアビス
- 強さ:★★★(度し難い)
- 美人:★★★
伝説級探窟家「白笛」の中でも、最も武勇を輝かせた女性の探窟家。リコの実母。
酒好き、祭り好きでありながら探窟家としてのスキルは超一流。
オーゼンを最初は師匠として慕い、とうとう彼女と肩を並べるまでに成長、ともに旅をするまでの信頼関係を構築します。
オーゼンには夫である「黒笛」トーカを紹介し、結婚したと明かしました。
しかし、トーカも呪いのため死亡。
トーカとの子、リコは死産でしたがオーゼンの「呪い除けの籠」に入ったことで復活することに。
リコを愛しているものの、それゆえにアビスに立ち入れなくなることを恐れ、リコが2歳のときに「絶界行」を敢行。
数年後に上がった遺品のメモにはアビス底の生き物などが描かれており、その中にはレグらしき人間の姿もありました。
「奈落の底で待つ」というメモは最初、ライザが書いたものと思われていましたが、オーゼンが字が異なると指摘し、実際のライザの生死は現在不明となっています。
とてつもない強さと勇気をもっており、原作でもアニメでも巻き毛の金髪を持った美女に描かれています。
弟子としてジルオをとっていました。
メイドインアビスの主要キャラクターまとめ
簡単に紹介しましたがメイドインアビスに登場する現在の主要キャラクターは以上です。
伝説の探窟家となった「白笛」はライザ、オーゼン、ボンドルドの他に、
- 「先導卿・選ばれしワクナ」
- 「神秘卿・神秘のスラージョ」
がアビス内で探窟中とされています。
現在リコたちは第6層「成れ果て村」に滞在中ですが、今後はより深い部分に向かうことになると考えられますので、残りの白笛にも遭遇するのではないでしょうか。
個性的な登場人物が多い中で、その身の不遇さと愛らしさから人気があるのがナナチ、そして謎の姫ファプタもよくファンアート化されています。
しかし何故か鬼畜として知られるボンドルドも大人気です。
ボンドルドは劇場版「メイドインアビス深き魂の黎明」を見るか、原作コミックの4巻と5巻を読むことで出会うことができます。
最初はスタイリッシュな黒い衣服と仮面で紳士に見えますが、すぐにオーゼン曰く「筋金入りのろくでなし」であることがわかります。
黒笛ハボルグも「あれは人じゃなく、人らしい何か仮面をかぶっているんだ」と言うくらい、人外オーラを出しているようです。
世界中から親のない子を集め、実験を繰り返したボンドルド。
呪いを何とかしたいという願いは本当でしたが、死ぬ間際には「次の2000年を見届けましょう」と謎の発言をしています。
身も心もアビスに捧げたボンドルドは、最もアビスを愛していたキャラクターと言えるかもしれません。
現在は第6層、リコ・レグ・ナナチパーティで物語は進んでいます。
アビスの最奥は7層ですから、新事実や新しいキャラクターを見られるのも間近な様子です。
その前に6層の村とファプタを何とかすることになりそうで、ここでもまた悲惨な話が待っているでしょう。
特に原作8巻は非常に恐ろしいイルミューイという少女の顛末が描かれています。
愛らしさと風景の美しさに手を取ってみたい方は、ぜひ物語も読み進めてほしいです。