鬼滅の刃の主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、主人公だからという理由だけでは説明がつかないほど魅力的なキャラクターです。
ベタな設定の主人公だな!と思っていたのに、気づいたら応援しています。
妹の禰豆子と2人幸せになってほしい・・・むしろ2人が幸せになるように守りたい!と感情移入してしまいます。
真面目で努力家で真っ直ぐな性格・敵である鬼にも向けられる優しさは、戦いに向かないほどに優しすぎるがカッコイイ!
そんなザ・主人公の炭治郎は、出会うキャラクターは男女問わず次々と魅了していく超天然タラシ!
モテる秘訣は長男力から学べ?!
炭治郎の名言やセリフを振り返ってみましょう。
竈門炭治郎(たんじろう)はどんなキャラ?
6人兄弟の一番上である炭治郎は、13歳(物語開始時)なのに超しっかり者です。
早くに父を亡くしたということもあり、兄であると同時に父としての役割も果たさなければならないからです。
妹であり長女の禰豆子もよく協力してくれ、強い絆で結ばれた家族であることがうかがえますね。
たった一晩で変わる運命
山の中にある家で家族と慎ましやかに、でも幸せに暮らしていた炭治郎。
ある日、当たり前のように麓の町に炭を売りに行き、町で頼みごとをされ、遺憾なく発揮される長男力。
ですが翌日家に戻ると、家族は変わり果てた姿で発見されます。
唯一生き残っていた妹の禰豆子は鬼にされてしまっていました。
吾峠呼世晴/鬼滅の刃1巻
辛くても負けない!妹と家族のために
命を救ってくれた鬼殺隊・冨岡義勇にキツめなお叱り(励まし?)を受けて、炭治郎は鬼殺隊になることを決意します。
禰豆子を守る・治す。
これが若干13歳の炭治郎を突き動かす原動力となっていきます。
時代背景を考えると、13歳は割と大人として扱われる年齢ですよね。
それでも炭治郎が背負う運命はとても過酷です。
とにかく”固い”頭とよく利く鼻
火を扱う家系に生まれた炭治郎は、鼻がよく利く石頭です。
家系と鼻が利くことと頭が固いことには何か関連があるのか?と思いましたが、今のところ重要な伏線は見当たりません。
ですが家系・鼻・頭は今後の戦闘スタイルに大きな力を発揮していきます。
鼻が利く
吾峠呼世晴/鬼滅の刃4巻
- つまみ食いの犯人を見破る
- 危険を察知する
- 敵の位置を把握する
- 敵の弱点を把握する
- 人のウソを見破る
- 罠のニオイを察知する
- 人の心情を察する
犬よりも優れているのでは?と思うほどチートレベルです。
優れた嗅覚は炭治郎の大きな武器です。
石頭
吾峠呼世晴/鬼滅の刃7巻
- 鬼が怯む
- 禰豆子がケガする
- 野生児・伊之助が脳震盪になる
- 柱も怯む
- 真面目なので冗談があまり通用しない
日進月歩の炭治郎
物語開始時13歳でしたが、鬼殺隊入隊時には15歳です。
現代ではまだまだ子供ですが、舞台である大正時代ではほぼ大人と同じです。
過酷な運命に立ち向かう強い姿と、年相応の少年らしさを兼ね備えています。
水の呼吸の使い手として強敵を渡り歩き、激しい戦闘を繰り返していくうちに、日の呼吸(ヒノカミ神楽)に覚醒していきます。
先輩の柱の意思を受け継ぎ、仲間の技からヒントを得て新たな発想にたどり着き、メキメキと力をつけていく炭治郎です。
しかし、柱から鬼まで出会うキャラクターの8割を魅了して落としていくという恐るべき天然人タラシ能力が発覚します。
炭治郎のカッコイイ名言
天然人タラシという気になるワードが出てきましたが、まずは炭治郎のカッコイイ名言を振り返りたいと思います。
主人公らしいはもちろんですが、真面目で真っ直ぐな炭治郎らしい芯の通った名言がたくさんです。
アオイさんの想いは俺が戦いの場に持って行く
吾峠呼世晴/鬼滅の刃7巻
テキパキと仕事がデキるアオイさんですが、戦いから逃げた負い目をずっと引きずっていました。
「私なんて大したことない」と言い切っていますが、炭治郎は「そんなの関係ないよ」とたった一言でアオイさんの負い目を吹き飛ばしてしまうのでした。
相手の一番認めてほしいところや、かけてほしい言葉をサラッと言える恐ろしい長男力です。
カッコイイ&優しいセリフです。
家族も仲間も強い絆で結ばれていれば どちらも同じように尊い
血の繋がりが無ければ薄っぺらだなんてそんなことはない!!
吾峠呼世晴/鬼滅の刃5巻
仲間という薄っぺらいものじゃない、家族の絆だぞ!と反論しているのに、恐怖で支配して傷つける累に怒る炭治郎。
炭治郎自身が家族や仲間を大切にするからこその怒りです。
平和だったころは家族だけでなく、町の人々とも絆を繋ぎ、鬼殺隊になってからは仲間との絆を深めていくからこそこのセリフにはカッコよさと信念を感じます。
俺は…俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します!!
俺と禰豆子が必ず!!悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!!
吾峠呼世晴/鬼滅の刃6巻
鬼殺隊なのに鬼を連れているなんてアカンやつだから!と柱合会議に連行された炭治郎と禰豆子。
とりあえずお館様が禰豆子の存在を認めてくれ「十二鬼月を倒しておいで」と炭治郎を奮い立たせます。
まだまだヒヨッコだけど、気持ちだけは誰よりも強い。
「無理だからまずは十二鬼月ね」とたしなめられて、他の柱たちは思わず笑ってしまいますが、煉獄さんだけは笑わずに炭治郎の熱意を受け取っていました。
炭治郎だけじゃない、煉獄さんもカッコイイシーンです。
地獄に行くのはお前だ無惨 絶対に逃がさない必ず倒す
吾峠呼世晴/鬼滅の刃716巻
十二鬼月と渡り合える力を着々と身につけ、いよいよ迎えた最終局面。
再び現れた無惨を前に闘志を燃やします(散り散りにされてるけど)
がんばれ!炭治郎!
番外編・思わずクスっと笑う迷言集
真面目で真っ直ぐな性格は、時として笑いを誘います。
天然ゆえに煽りスキルも一流?!
悪気が一切ない言葉は、刀よりも鋭い切れ味です。
もしかしたらカッコイイセリフよりも多いかもしれません。
俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった
吾峠呼世晴/鬼滅の刃3巻
時代設定柄、やっぱり長男であることは炭治郎を支える大きな力です。
ずっと我慢してる炭治郎、エライぞ!
傷が痛むから できないんだな?
吾峠呼世晴/鬼滅の刃4巻
人としての倫理観がまだまだ薄かった伊之助には、埋葬することの意味が理解できません。
だから伊之助は「やらない!手伝わない!」と拒否しますが、天然の炭治郎には通用しません。
心から心配して「傷が痛むからできないんだな?」と気に掛けますが、伊之助タイプの人間は最高に効く煽りですね。
全然大丈夫です!俺もあなたのこと認めてないので!
吾峠呼世晴/鬼滅の刃16巻
柱をも持ち前の長男力で次々と攻略していく炭治郎ですが、風柱とは相いれません。
「お前なんか認めてない」と面と向かって言われているのに「全然大丈夫!むしろ俺も認めてないので!」と柱に向かって宣言できる炭治郎、強い。
俺 炭焼き小屋の息子なんで!料理は火加減!(どやさ!)
吾峠呼世晴/鬼滅の刃16巻
炭治郎は料理上手なことが判明するシーンです。
真面目で謙虚な炭治郎とは思えないほどのドヤさっぷりが気持ちいいです。
お米は炊飯器の質つまり火加減で本当に美味しさが変わるので、炭治郎の料理スキルはホンモノです。
甘さじゃない、芯の通った優しさ
天然人タラシは、鬼にも発揮されています。
大事な妹の禰豆子を鬼にされてしまったからこそ、鬼の持つ悲しさも理解できる炭治郎。
向けられる眼差しはとても優しいです。
罪を憎み鬼を憎まず。
神様どうか この人が今度生まれてくる時は 鬼になんてなりませんように
吾峠呼世晴/鬼滅の刃2巻
最終選別で現れた鬼は、沢山の人間を殺しただけでなく、鱗滝さんの弟子たちの仇でもあります。
鬼の死の間際に感じ取った悲しい匂いに、炭治郎は来世は平穏であることを祈るのでした。
鬼は人間だったんだから 俺と同じ人間だったんだから
吾峠呼世晴/鬼滅の刃5巻
禰豆子の存在がある以上、炭治郎は鬼にも優しさや情けをかけます。
その思いを踏みにじるのであれば、炭治郎の命の恩人で道を示した冨岡義勇であっても面と向かって立ち向かいます。
仲良くしよう この世でたった二人の兄妹なんだから
吾峠呼世晴/鬼滅の刃11巻
死に際に罵り合う兄妹の鬼に向けたセリフです。
上弦の鬼相手にも発揮される優しさです。
大切な家族を失い、妹の禰豆子とたった2人に残されてしまったからこそ、言葉に重みがあります。
モテる秘訣?!天然タラシの炭治郎
公式設定では、炭治郎はモテないとなっておりますが、胡蝶シノブさんのお屋敷では天然タラシ無双です。
生まれ育った町では異性というよりも家族や親族に近い関係性だったので、良い人止まりです。
新たな人間関係を築いていく鬼滅隊では、常に命の危険に晒されて刹那を生きる人々の心に炭治郎の人柄や言葉は真っ直ぐに刺さってきます。
面倒見がよく、無意識に人のことをよく観察する長男力のなせる技です。
褒め上手(ただし本質を見抜く眼力も必要)
長男は、人のやる気を引き出すのが得意です。
それも無意識に。
年上相手は素直で努力家な一面で大変好かれますが、年下からは圧倒的長男力で好かれていきます。
鬼に兄をさらわれてしまい、鬼のいる屋敷に巻き込まれてしまった妹。
怖がる子どもを奮い立たせて守り抜きます。
えらい!強いな
吾峠呼世晴/鬼滅の刃3巻
まるで本当のお兄ちゃんのようです。
怖いのに頑張っていることをしっかりと受け止めて安心させます。
女子なのに、常人よりも力持ちでよく食べることがコンプレックスだった甘露寺さん。
自分の力を役立てたい!と鬼滅隊に入隊し、存分に力を振るいますが、心のどこかでは引っかかっていたのかもしれません。
甘露寺さんを守るんだ!!一番可能性のあるこの人が 希望の光だ!!
吾峠呼世晴/鬼滅の刃14巻
激しい戦いの中なので、褒めるとは厳密には違いますが、自分を必要としてくれる炭治郎の叫びに甘露寺さんが奮い立ち、勝利をおさめます。
変化や心情に気づく(的外れだった場合は地雷)
テキパキと仕事をこなし、弱みを見せないアオイさんですが、戦いに行けないことに負い目を感じています。
諦めに近い気持ちですが、炭治郎がかけた言葉はアオイさんの一番深いところに響きます。
アオイさんの想いは俺が戦いの場に持って行く
吾峠呼世晴/鬼滅の刃7巻
本当なら戦いたかったアオイさんの心を救います。
一緒に戦ってるという言葉で、アオイさん攻略完了。
たった1話で、アオイさんだけでなくカナヲもサラッと攻略します。
頑張れ!! 人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる!!
吾峠呼世晴/鬼滅の刃7巻
後々に判明しますが、自分のことを自分自身で決められないことに、カナヲは少なからず悩んでいました。
銅貨でなんでも決める様子を見て、心の声が弱いと判断した炭治郎は、カナヲの銅貨を借りて「これからカナヲが心の声をよく聞くこと」を決めてしまいます。
表が出るまでやる気だった炭治郎の真っ直ぐな気持ちは、カナヲに変化をもたらして背中を押しました。
マメに連絡を取る(薄っぺらい内容は厳禁)
炭治郎はとても筆まめです。
現代でいうならマメにLINEを返している状態ですね。
少なくとも5人と文通していて、今後とも増えることが予想されます。
ところでいつの間に連絡先を聞いていたんでしょうか。
吾峠呼世晴/鬼滅の刃13巻
炭治郎のことなので、内容もとても濃そうです。
そして似たような近況報告ではありそうですが、一人ひとり内容が違いそうな気がします。
義勇さんにもこまめに手紙を書きますが、お返事はもらえていないようで、既読スルーされています。
手紙で文通は大変そうですが、現代は会話形式で気軽に送れるLINEが主流です。
モテたいならマメに返信は大事ですね。
ただし、同じ内容や使いまわしは厳禁です!
やっぱり誠実と努力
炭治郎がモテる一番の理由は、やっぱり真面目で誠実・そして努力家であることだと思います。
努力と誠実は信頼を勝ち取る一番大変だけど一番の近道です。
蝶屋敷の3人娘(なほ・きよ・すみちゃん)はまだ幼いですが、しっかりと看病や訓練を務められるしっかり者です。
まだ小さいからと子ども扱いしてしまいがちですが、炭治郎は子ども扱いせずに向き合います。
アドバイスを求めたり教えを請ったり頼ることで3人娘を尊重し、努力することで信頼を勝ち取って一丸となります。
もちろん3人娘も、ひたむきな炭治郎に協力して固い絆で結ばれていきます。
完治して蝶屋敷を去るときは、私もちょっと涙ぐむところでした。
吾峠呼世晴/鬼滅の刃7巻
訓練は厳しいけど、温かい蝶屋敷です。
炭治郎のモテる秘訣のまとめ
- 細かいところに気づく圧倒的長男力
- 人の本質を見抜く眼力
- 的確で正直な誉め言葉
- 面倒見がよく優しい
- 真面目で誠実
- 努力を惜しまない
近い人物だといい人止まりになりがちな炭治郎ですが、一歩世界が違うとモテモテの天然人タラシです。
カッコイイセリフから迷言まで、とにかく魅力あふれるキング・オブ・主人公の炭治郎。
これからも沢山の活躍が見ものです。