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ドロヘドロ【17巻】のネタバレと感想。豚と夏木の最期が泣ける。

ビッグコミックスピリッツ系雑誌で連載された、林田球・作「ドロヘドロ」17巻の紹介です。

 

トカゲ頭の主人公カイマンが自分の本当の姿を探して旅をする、ダークファンタジーとして知られています。

 

個性的な登場人物や複雑な背景設定、伏線などが人気です。

 

関連:ドロヘドロ【16巻】のネタバレと感想。藤田の最後?カッコイイ所を見せた回。

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ドロヘドロ【17巻】のあらすじとネタバレ

【運命は中央デパートへ!さよなら十字目幹部たち】

煙ファミリーはアジトを変更すべく、中央デパートを目指します。

 

同じころ、十字目組織幹部たちはボスを探してとある地下倉庫に迷い込みました。

 

そこで変わり果てたボスの姿を見た彼らは……。

 

ニカイドウ達もまた、中央デパートへ出かけ大量のギョーザ弁当を売りさばこうとします。

 

煙ファミリー、再度のお引越し

捕らえた毒蛾から有力な情報を得ることが出来た煙ファミリー。

幹部は集合し、現在とるべき対策を立てます。

 

藤田を助ける、そして十字目ボスを始末する。

これがファミリーの目標となりました。

 

ターキーは藤田人形を作り、藤田の追跡を試みますが、ターキーが求めるような新鮮な素材はなく、藤田人形の制作は失敗してしまいます。

 

今の季節、食材が買えるのは「中央デパート」しかないとバウクス先生は言い、ターキー達は中央デパートを目指すことにします。

 

ちょうど運悪くバウクス先生のもとに、サーティーンが訪ねてきます。

 

サーティーンがもたらした「ニカイドウがホールに戻ってきた」という情報もすぐに煙ファミリーの耳に入り、サーティーンは更に情報を求められました。

 

結果、栗鼠はまだ生きておりニカイドウと行動を共にしていること、そして元・悪魔のアスがニカイドウと同行していることが判明します。

 

その場にいた悪魔・ハルはアスという名前に聞き覚えがありました。

アスは最近、魔法使いに降格させられた悪魔だと言います。

 

カスカベ博士は悪魔を魔法使いに戻すことが出来るという事実に興味を持ち、どうやって戻すのかをハルに尋ねます。

 

そこで、ハルが取り出したのが「ストアの包丁」です。

「ストアの包丁」は悪魔も殺せるほどの殺傷力のある強いナイフです。

 

ハルはとある悪魔を殺そうと、チダルマから包丁を借りっぱなしにしていたのでした……。

 

サーティーンはさらに、ニカイドウ達ならギョーザ弁当の移動販売を行っているという張り紙を「空腹虫」で見た、と言います。

 

つまりニカイドウ達も中央デパートにいる可能性が高いと消は判断し、藤田人形作成の材料の確保も必要なことから、アジトを中央デパートに変更すると宣言します。

 

十字目幹部・豚、夏木と再会する……

十字目幹部たちは全員ボスの黒い粉を追いかけ、地下通路に侵入しました。

通路は倉庫に繋がっており、それぞれの部屋には番号が振られています。

 

幹部の豚は19の番号の部屋の前に黒い粉が散らばっているのを発見、ドアを開けました。

すると中から大量のドロが流出し、豚の全身を飲み込んでしまったのです!

 

豚はひとり、19番倉庫のドアの前で目を覚まします。

他の幹部たちは消えており、豚はシャツを脱いでドロをふき取りながら皆を探します。

 

すると足元の泥池に人が埋まっていたのです。

豚は慌てて人を引き上げ、ドロだらけの体をふきます。

 

なんとそのドロに埋まっていた人間は、あの夏木でした。

なんとか夏木を助けた豚ですが、夏木は声を出すことが出来ないようです。

 

何故ここに夏木がいるのか。

あとで教えてもらおうと、豚は夏木を背負い倉庫の長い廊下を歩きだします。

 

しかし……どれほど歩いても幹部のひとり見つかりません。豚は次第に焦り始めます。

そして辿り着いたのは、先ほど夏木を引き上げたドロの池でした。

 

しかもそばには、自分がドロをふき取ったシャツが落ちています。

その瞬間、豚は全てを理解しました。

 

豚は倉庫のドアを開けた瞬間、何者かにすでに殺されていたのです。

 

夏木の声が聞こえないのは、夏木が声を失ったのではありませんでした。

豚の耳がすでに切り裂かれ、失われていたのです。

 

眠ってしまった夏木に向かい、豚は助けてやれなくてごめんな、とつぶやきます。

夏木がいた場所、それはボスの中でした。

 

豚もまた、夏木とともにドロの中に沈んでいきます。

寄り添うふたつの悪魔腫瘍は闇に飲まれました。

 

十字目幹部たち、ボスの本性を知る

消えてしまった豚を呼びながら、鉄条・佐治・牛島田はボス捜索を続けます。

倉庫は「中央デパート」の地下倉庫ということが判明しました。

 

鉄条は19番の倉庫の前に、血だまりと黒い粉が付着していることに気づきます。

扉を開けるとやはりそこには、謎の生命体と変化したボスが座っていました。

 

どうやら何かを食べているようです。

3人はおかしいものを食べているのではないか、と心配してボスの足元を見ます。

 

グチャグチャと音をたてているもの……それは、豚の死体でした。

ボスは豚を食べていたのです。

 

佐治は慌ててその手を止めようとします。

しかしボスは食事の手を止めません。

 

毒蛾からボスはいざとなれば味方すら殺す、と警告されていた鉄条は、ついに自分の刀を抜きます。

栗鼠を殺したのもボスだ、十字目なんて関係ないと鉄条は叫び、ボスに刃を向けました。

 

途端にボスは自分の姿を変化させます。

防御に特化した魔法を使ったのです。

 

ゼリー状の物質に包まれた謎の生命体が使用した魔法、それは夏木のものでした!

 

3人は夏木を殺したのがボスであると理解し、唖然とします。

鉄条が刀で切りかかるものの、刀はそのまま鉄条の足に突き刺さってしまいました。

 

どうすればいいのか、佐治と牛島田は身動きが出来ません。

するとボスの口元から長いチューブが生えてきました。

 

チューブはそのまま伸び、牛島田の腹に深く突き刺さりました!

佐治が急いで牛島田のもとに走り寄ります。

 

牛島田の息はありません。

そこに再び、ボスのチューブが襲い掛かります……。

 

次の瞬間には、佐治の体が真っ二つにされていました。

残りは鉄条のみです。

 

鉄条は刀でふたりの首を落とし、それらを持って一旦この場から立ち去ろうとします。

首、悪魔腫瘍があれば魔法で生き返ることが出来るからです。

 

謎の生命体は魔法を解除し、いけにえ……という言葉を残して黒いドロの中に沈んでいきました。

 

生命体の背中に大量に積まれていたもの、それはたくさんの悪魔腫瘍と魔法使いたちの生首、十字目の死体でした

 

やがてドロは跳ね上がり、鉄条に降りかかります。

ドロは雨のように力を奪い、鉄条は撤退を余儀なくされました。

 

ドロの中からは一言、声が聞こえます。

「ホール…」と。

 

藤田の幻想、奇跡の復活

八坂と戦い負傷した藤田は、夢を見ます。

松村と煙がいる夢です。

 

煙は手のひらのソファに座り、松村は黙って藤田を見つめています。

藤田は窓向こうの松村たちのいる部屋に入ろうとしますが、窓は開きません。

 

そこで藤田は目覚めます。

目の前では十字目幹部たちが次々と謎の生命体に殺されていました。

 

鉄条が自分の刀で足を負傷し、回復系のケムリを使っています。

藤田はそのケムリのそばに体を寄せ、肉体を修復することに成功しました。

 

同時に、藤田は自分の足が何かを挟んでいることに気が付きます。

それは、夢と同じ手首でした。

 

その中にはしっかりと、悪魔腫瘍が握られていたのです。

藤田は夢を思い返します。

 

手のひらに座っていた煙。

煙の悪魔腫瘍は今、藤田の手の中にあったのです!

 

姿が消えたままの藤田は大切にそれを自分のポケットにしまい、鉄条と共に倉庫を脱出します。

 

ニカイドウの商人魂、発動!

ちょうどニカイドウ、アス、栗鼠の3人は中央デパート正面に到着したところでした。

中央デパートは小さな露店が集合したような場所で、誰でも自由に店を開くことが出来る場所です。

 

デパート内でアスと栗鼠は、うまそうなパスタ店を発見します。

それほど美味しいなら食べてみたいと冗談交じりにアスと栗鼠が話していたときに、突如ニカイドウのシッポがピン!と立ちます。

 

ニカイドウはパスタ屋前に並ぶ客に、ギョーザ弁当を振る舞い始めました。

その弁当の味は次々と客を魅了します!

 

あまりにうまさに倒れる客たち!

アスはニカイドウの商売魂に火がつき、悪魔化を加速したと気が付きます。

 

アスがもつ大量のギョーザ弁当に客は一斉に並び、売ってくれと叫びます。

 

ホールの金銭感覚がわからないアスは、適当に1箱1万円という値段をつけてしまいますが、それでもギョーザ弁当は飛ぶように売れていきました。

 

客を取られたパスタ店の店主が、ニカイドウに文句をつけに出てきましたが、ニカイドウはそれを返り討ちにし、その場をさっさと立ち去ります。

 

煙ファミリーの引越しトラブル

ファミリー全員を乗せる魔法のジュータンがないため、中央デパートには幹部と煙の遺体、さらに解体された毒蛾を積んでいくことになりました。

 

道中、消は悪魔腫瘍に効果的とされる貴重なアイテムを幹部たちに披露します。

それは、悪魔腫瘍に抱かせるケムリ瓶です

 

魔法使いが悪魔腫瘍を無くしても、このケムリ瓶があれば悪魔腫瘍を素早く再生することが出来るのです。

しかし、開頭手術の危険性などから、魔法使いの間では流行しませんでした。

 

消はこのアイテムを、能井なら使いこなせると言います。

能井の回復力なら手術も耐えられるということ、さらに能井の魔法は貴重であることから、消は能井にケムリ瓶を勧めます。

 

しかし能井は、自分がまた十字目ボスに負けると思われたのが不愉快でなりません。

そんなものがなくても自分は勝てる、と強気な能井に、消は仕方なく諦めます。

 

しかし、心はこっそり消にそれを自分に渡すよう言い、ケムリ瓶は心の手元に渡りました。

 

中央デパート付近は激しい風にあおられ、なかなか魔法のジュータンで近づくことが出来ません。

 

屋上に着地しようとする一行ですが、着地の際には全員が風に飛ばされてしまいました。

 

その瞬間……消は強く頭を打ち付けてしまったのです。

 

消の魔法が切れた……藤田大ピンチ!

鉄条は佐治と牛島田の首を持ち、廊下で静かに泣いていました。

藤田はその姿を見て、松村というパートナーを無くした自分を重ねます。

 

しかし十字目組織に対しては強い憎しみがある以上、同情してはならないと藤田は自分に言い聞かせました。

 

しかも、藤田は煙の悪魔腫瘍を確保しています。

すでに任務は完了しているのです!

 

藤田は喜び、このまま煙ファミリーの元に戻ろうと考えます。

ちょうど鉄条がエレベーターに乗ろうとしたところで、一緒に入り込む藤田。

 

その時、廊下の奥に黒い人影が見えました……が、エレベーターのドアが閉まります。

さらに一瞬エレベーターの明かりは消え、停電となってしまいました。

 

しばらくして停電は解除され、明かりが点灯します。

ほっとする鉄条。

 

しかし、その前には藤田の姿がありました!

消の魔法が消えてしまったのです!

 

感想。泣ける豚と夏木!そして十字目幹部は壊滅状態へ…

十字目幹部は毒蛾と鉄条を残して死亡という凄惨な結末となりました。

 

特に豚と夏木のエピソードは泣けます!

豚死亡だけで1話エピソードを使っているので、かなり力がはいっている回です。

 

「ドロヘドロ」らしい陽気さはここでは影を潜め、静かにふたりが死んでいく姿を描いています。

作者の引き出し多すぎですね……。

 

ニカイドウのギョーザは凄まじく美味しいらしく

  • 「冷めたギョーザなのに中のスープが熱い!」
  • 「肉、しいたけ、たけのこのゴロゴロとした食感!」
  • 「ネギとショウガと大葉のシャキシャキとした歯ごたえと香り!」

があるそうです。

 

通常の人間は食べると倒れます。

美味しすぎて。でも一度食べてみたいですね。

 

レシピなどの公開があれば絶対に作る人が多いと思います。

さらにここでも藤田は大活躍していますね。

 

最初は情けないキャラだったのが、今では幹部に頼られるレベルになっています。

消の魔法が消えた藤田ですが今後どうやって生き延びるかが注目ポイントです。

 

密かにエビスも藤田を応援しています!

ターキーが試作した藤田人形、実はエビスが藤田の姿を思い描いてケムリを入れています。

 

かなり性格が難しいエビスですが、これだけ大変な目にあっている藤田なら良いパートナーになれそうです。

 

しかし、藤田の魔法は弱いという……。

エビスは現在キクラゲの保護を任されて得意げですが、ファミリー達は「そのくらいしか出来ないからな…」と冷めた目で見ていたりします。

 

もっと優しくてもいいはず……。

あと、1巻全部バラバラのままで過ごした毒蛾がとても気の毒でなりません……。

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