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ドロヘドロ【13巻】のネタバレと感想。夏木の死亡シーンが幸薄な件。

ビッグコミックスピリッツ系雑誌で連載された、林田球・作「ドロヘドロ」13巻のネタバレと感想の紹介です。

 

トカゲ頭のカイマンが自分の本当の姿を取り戻す旅を続けるダークファンタジーとされています。

 

個性的な登場人物や複雑な伏線、世界設定などが魅力の作品です。

 

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ドロヘドロ【13巻】のあらすじとネタバレ

【煙ファミリー復活計画、そして十字目のボスが動き出す】

 

煙ファミリーが崩壊して一か月、屋敷に移り住んだ十字目幹部たちは生まれて初めてリッチな生活を体験します。

 

一方、十字目組織によって崩壊した煙ファミリーは、「消」が中心となってファミリーの再建を目指すことになりました。

 

そんな中、ニカイドウは魔法の特訓を続けます。

 

十字目組織幹部、初めてのリッチ生活に喜ぶ

十字目組織幹部たちは煙の屋敷をアジトとして活動を続けていました。

 

さらに、煙ファミリーが崩壊し、十字目組織が権力を持ったため、入会希望者が続々と屋敷の入り口に押し寄せます。

 

入会希望者の中にスパイが紛れている可能性もあることから、幹部である豚(トン)は「魔法使いのレベルを測る装置」を使用することで入会に制限をかけていました。

 

本来であればボスに相談したいと考える幹部たちですが、あいにくボスはまた不在となってしまったのです。

 

しびれを切らした鉄条は、毒蛾にボスの秘密を教えるように迫ります。

毒蛾は他の幹部には伝えないことを条件に、ある真実を伝えました。

 

それは、ボスこそが実は栗鼠を殺した張本人である、という真実です。

 

毒蛾はボスの本当の姿は、自分の利益になるのであれば仲間であっても殺害する恐ろしいものと知っていました。

 

しかし、他の幹部にそれを言ったとしても、毒蛾たちの生活は変わりません。

生きるためには、ボスの力が必要だと言う毒蛾に鉄条は沈黙してしまいます。

 

会川、パートナーである栗鼠の家を訪れる

「ザガン魔法訓練校」が閉鎖されてしまった今、会川は他の魔法学校に入学しようと考えていました。

 

新しい学校のパンフレットを片手に、会川は栗鼠の自宅を訪れます。

そこには、苦しそうに窓辺で倒れている栗鼠の姿がありました。

 

会川は、栗鼠に声をかけ丁寧な看病を行います。

しかし栗鼠は心の中で、会川を信じることが出来なくなっていました。

 

栗鼠の部屋で休む会川は、夜に恐ろしい夢を見ます。

行ったことのないはずの「ホール」や「カスカベ診療所」を見て、うなされる会川。

 

しかし夢から目覚めると、栗鼠がすっかり回復していたのを確認して、安心します。

 

会川は栗鼠の容態が落ち着いたので、自分の家に戻ろうとします。

 

その時、いつもの激しい頭痛が会川を襲いました。

頭痛を抱えながら、会川は栗鼠のもとを立ち去ります。

 

煙ファミリー、「消」によって助けられる

煙ファミリー崩壊から一か月後、とある廃屋の一室で能井が目覚めました。

能井のそばにはひとりの魔法使いの男がいます。

 

彼は「消」という魔法使いで、心と能井がボスと戦った時に姿をかき消して助けてくれたのです。

 

能井はすぐに心を探し、魔法のケムリで心を蘇らせます。

「消」の魔法、それは「全ての存在を消す」魔法です。

 

この能力のおかげでファミリーはわずかな資産と、屋敷内のモルグに保管されていた煙の肉体を持ち出すことが出来ました。

 

煙の肉体はそろっていても、悪魔腫瘍がなければ煙を蘇らせることは不可能です。

 

そこでまずターキーがキクラゲの人形を作り、藤田とエビスがキクラゲを探索することになりました。

 

ちょうど魔法使いの新聞に「森に怪物が出た」という噂が掲載され、その似顔絵がキクラゲそっくりだったのです。

 

ようやくキクラゲ人形が本体を見つけた時、十字目組織からは豚と夏木がキクラゲ確保のため動きだしていました

 

キクラゲは十字目組織に捕らわれそうになりますが、人形のキクラゲを見て混乱してしまいます。

 

キクラゲを助けるため、エビスは自分の魔法で巨大トカゲ怪人に変身し、夏木の腕を切り落とします。

 

キクラゲは解放され、それを見守っていた鳥太も発見されました。

しかしここから意外なことが起こります。

 

切断された夏木の腕から、魔法のケムリが噴出したのです

 

夏木は巨大なゼリー人間となりました。

トカゲのエビスが攻撃しても、夏木には傷ひとつつきません。

 

夏木は防御系の魔法を発動させることに成功したのです。

キクラゲと鳥太を回収した藤田とエビスは、消が迎えに訪れそのまま姿を消します。

 

豚と夏木のキクラゲ捕獲は失敗しましたが、夏木の魔法という素晴らしい能力を十字目幹部は手に入れたのです。

 

ニカイドウの悪魔試験!?修行

アスの導きによって、自分の魔法の特訓を行うニカイドウ。

アスは魔法の力を高めるために、悪魔修行のプログラムをニカイドウに行わせます。

 

さらに、ニカイドウにあえてケムリを出させ、魔法の本質を知ろうと試みるのです。

限界までケムリを出すという修行を行うニカイドウ。

 

黒いキューブが現れ、一瞬ひるみますが、アスの応援があってそのままケムリを出し続けました。

するとキューブは形状を変化させ、今度は長方形のような立方体に姿を変えたのです。

 

ニカイドウの能力向上によって、キューブの形状は変化すると知ったアスは、以前にも同様の魔法を見たことがあると言います。

 

しかし、詳しい資料はここにありません。

悪魔の書籍は全て、煙の屋敷に収集されています。

 

アスとニカイドウは性別を変える魔法を自分たちにかけ、変身して魔法の本を探すために煙の屋敷に侵入することにしました。

 

会川と栗鼠、仲違いをしてしまう

栗鼠は注意深く会川の行動を観察していましたが、会川には全く変化が見られません。

栗鼠はとうとう会川に、自分の不信感を伝えてしまいます。

 

栗鼠は、自分の魔法「カース」について話したのは会川だけだったのです。

そのため、自分が殺されたのは会川が十字目組織に栗鼠の魔法をバラしたと考えたのでした。

 

会川は誤解だと必死に栗鼠をなだめようとしますが、栗鼠はお前のことなんか信じられないと言い、十字目組織に直接聞きに行くと言って姿を消してしまいました。

 

そのまま屋敷に向かった栗鼠は、十字目の幹部と出会います。

他の幹部は栗鼠が誰に殺されたのか知りませんが、毒蛾は知っているのです。

 

毒蛾のもとに行かせまいとする幹部に向かい、栗鼠はとうとう「カース」を発動させます。

 

夏木の魔法は次の標的?

栗鼠が屋敷に侵入したと同時に、会川も食事運搬用通路から屋敷に忍び込むことに成功します。

 

丹波のレストランで働いていてよかった、とほくそ笑む会川は、そのまま屋敷内に栗鼠を探しに行きます。

 

途中で十字目幹部の毒蛾と鉄条が話し合っているところを、会川は目撃します。

鉄条は毒蛾に、夏木の能力が次のボスの標的になるのでは、と話をしていたのです。

 

毒蛾も同じように考えていたため、毒蛾は次にボスに会う時にはもう仲間を殺さないでほしいと頼むつもりだ、と言います。

 

毒蛾は生きがいをくれたボスを、もう一度信じてみたいのです。

会川はそのままその場から姿を消しますが、目の前の扉から男女がやってくるのを見かけます。

 

しかし、ここは煙のプライベート空間であったため、この男女は鉄条によって発見されてしまいました。

 

実はこの男女、変身したニカイドウとアスだったのです。

 

魔法能力測定器でふたりの値を検知しようとする鉄条を前に、アスは本探しを優先させるため姿を消します。

 

ニカイドウと鉄条の戦いが繰り広げられました。

ニカイドウの能力は向上しており、鉄条の日本刀を白羽取りし刃を折ることに成功しました。

 

そこに現れたのは毒蛾です。

毒蛾の動きは素早く、ニカイドウも少々てこずります。

 

鉄条と毒蛾に一発ずつ蹴りを入れたあと、ニカイドウはまずこの場を退散することにしました。

 

そこでニカイドウは大男とぶつかってしまいます。

大男の正体、それは会川でした。

 

会川とニカイドウ、再会

十字目幹部から隠れるために、煙の隠し部屋に侵入したニカイドウと会川。

 

会川は男であるニカイドウを認識できませんでしたが、途中で魔法が解けたニカイドウを見て、記憶を取り戻します。

 

悪魔の本を見つけたニカイドウは、会川にカイマンのことやギョーザのことを覚えていないか、と尋ねるのですが会川は強くそれを拒みます。

 

屋敷奥から騒々しい音が聞こえてきたため、ニカイドウと会川はそちらに足を向けます。

そこにいたのは、「カース」と変化した栗鼠と十字目幹部たちでした。

 

夏木は十字目幹部たちを庇い、ケムリで変身します。

「カース」は刃で夏木を攻撃しましたが、夏木の皮膚は「カース」の刃さえ凌ぐ力がありました

 

反対に「カース」は自分の刃によって傷ついてしまいます。

十字目幹部は「カース」がひるんだ隙を見て彼を拘束し、窓から吊り下げてしまいました。

 

会川は慌てて栗鼠のもとに走り、捕らわれた彼の縄を解きます。

ニカイドウは会川に、自分を避ける必要はない、自分たちと一緒に行こうと誘いますが、会川はそれを拒みます。

 

会川は苦しみだし、マスクからは黒い血のようなものがにじみ出てきました。

そして栗鼠の保護をニカイドウ達に頼み、そのままその場から走り去ってしまったのです。

 

十字目幹部のもとに戻った毒蛾と鉄条は、夏木が「カース」を撃退したという話を聞きます。

 

毒蛾は危機感をつのらせ、夏木にあえてエリート魔法使いの捜索を依頼し遠くの都市へ行くように命じました。

 

十字目ボスの帰還、そして夏木が死亡

走り去った会川は、頭の中に声を聞きます。

お前は最初から存在していない。

 

声は会川を苦しめ、会川の首から黒い血が噴き出します。

会川はやめてくれ、と哀願しましたがそのまま頭部は身体から落ちてしまいます。

 

そして、首のなくなった会川の体からは、また新しい首が出現したのです。

 

夏木は毒蛾の命令を聞き、自分が信頼されたと張り切ります。

そんな夏木の前にひとりの男が姿を現しました。

 

夏木の憧れ、ボスが戻ってきたのです。

ボスは黙って夏木を抱きしめ、お前が欲しいと言います。

 

喜ぶ夏木は受け入れ、ボスと唇を重ねますが同時に夏木の身体は、キノコに貫かれてしまいます

 

ボス、なんで……夏木はつぶやきますが、ボスはそのまま夏木の体を引き裂いてしまいました。

 

そして夏木の首だけを回収し、他の遺体は屋敷内に隠してしまったのです。

 

感想。夏木が不幸すぎる!毒蛾はボスが酷いと知っていた。

ラストは夏木が殺されるというショッキングシーンで終了です。

ボスの考えは、カースの力を防ぐための能力が欲しいということでしょう。

 

夏木はずっと誰かに搾取されてきた存在でしたから、かわいそうなキャラクターとも言えます。

 

毒蛾の切なさも痛感出来るものです。

自分たちを救ってくれたボス。同時に自分たちを手にかけるボス。

 

どちらを信じればいいのかわからない毒蛾は悩んでいます。

しかもその悩みは、他の幹部に打ち明けません。

 

他の幹部にまで苦しい思いをさせたくないという毒蛾。

鉄条には真実を話しましたが、この話も複雑な問題です。

 

会川は途中で「レストラン丹波」のことを思い出しているので、ほぼカイマンで間違いないでしょう。

 

ですが、ニカイドウにはなるべく悟られないようにしているようです。

 

恐らく、会川はボスと表裏一体の関係なのでニカイドウには危ない思いをさせたくないと思っているのではないでしょうか。

それにしても、冷たすぎる気がしますが……。

 

煙ファミリーの「消」は、この登場からさまざまな活躍を見せます。

しかし「消える」魔法であることから、他の魔法使いでも知る人間が少なく、そのため影も薄いのです。

 

そのため、ターキーが「消」の名前を忘れていたり、能井が「消」とは誰なのかを最初はわからないなど、ひどい目にあっています。

 

単行本「魔のおまけ」では、目立たないという彼の苦悩を酒場で告白するというシーンがあり、哀愁を感じさせるキャラです。

 

さまざまな視点からストーリーが展開されるので、ついていくのも大変になっていく印象がありますが、とにかく「カイマンの正体」を探すことだけはブレませんので、なるべくそこを覚えていてほしいところです。

 

あと、ニカイドウは男性になってもとてもかっこいいです。

しかし、アスはちょっとおかしいことになっていますねw

 

何故チャイナドレスなのか。お団子ヘアなのか。

こうしたギャグっぽいところは大好きです。

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