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十二国記『魔性の子』を読む順番はどこか

【ネタバレ有】十二国記『魔性の子』はいつ読む?あらすじと感想も紹介

本記事では、小説:十二国記『魔性の子』のあらすじ(ネタバレ有り)と感想についてまとめています。

 

また、「魔性の子」をいつ読むのか?について悩む方も多いようですので、順番についても合わせて紹介していきます。

 

さっそく結論ですが、「魔性の子」は、「黄昏の岸 暁の天」と同時期の話です。

つまり、「黄昏の岸 暁の天」読後が最も好ましいタイミングと言えます。

 

詳細な読む順番については以下の記事でまとまています。

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十二国記の小説を読むオススメの順番について

 

『魔性の子』あらすじ

 

教育実習生として、母校の男子校にやってきた広瀬。

2年生のクラスを受け持つことになった彼は、風変わりな少年・高里要に出会います。

 

「高里は祟る」。高校はこの噂でもちきりでした。

高里に関わった人間は、事故や怪我に巻き込まれると言われていたのです。

 

絵を描く高里。彼の絵は、岩や深い森が描かれた風景のようなものでした。

広瀬が内容を尋ねても、高里は「こうしていると落ち着く」と言うだけです。

 

体育祭が近づき、色めき出す高校。

しかし、ついに高里の周辺で事故が発生します。

 

ひとりずつ、時には集団で高校で死亡者が多発するようになったのです。

広瀬はその中で、地面から湧き出す腕や幻影を見るようになります。

 

さらに同じころ、高校の間近のニュータウンでは女の霊が現れるという噂でもちきりに。

女は何かを探しており、「き、を探している」という言葉を残して消えると言います。

 

生徒たちの恐怖が次第に高里を追い詰め、広瀬は自らの家に高里をかくまうことに。

そして広瀬は、ついに高里に集う何者かと接触することになります。

 

「オマエハ、オウノ、テキカ」

 

高里の正体とは。

彼を襲った、7年前の「神隠し」とは何だったのか。

 

そしてこの世以外の世界を望む、広瀬の行先はどこにあるのか。

たったひとりの「人ではない」物語が始まります。

 

ネタバレ・ストーリーの流れと結末について

ここでは、十二国記『魔性の子』のネタバレやストーリーの結末について記載しています。

 

教育実習生、広瀬は「祟る」と言われる高里要に出会う

教育実習生の広瀬は、自身の出身校である男子校を訪れます。

 

そこで耳にしたのは、2年生の男子・高里要(たかさと かなめ)という少年に関する奇妙な噂でした。

 

「高里は祟る」

こんな噂がまことしやかに校内では流れていたのです。

 

広瀬は2年の生徒を受け持ち、実際に高里と接触を試みます。

高里はどこか浮世離れをした少年で、実は7年前に「神隠し」にあっていたと言うのです。

 

広瀬自身もまた、幼少時代に臨死体験をしており、「ここではないどこか」に自分の居場所を求めていました。

ふたりはこれをきっかけに仲が深まります。

 

意図せずとも繰り返される「報復」

体育祭が近づいたある日、クラスメイトのひとりが高里に対し激昂し、これまでの噂を否定するよう土下座を求めます。

 

ところが高里は「それだけはできない」と答えてしまい、クラスメイト達によって窓から落とされてしまったのです。

 

幸い高里の命に別状はありませんでしたが、病院先で広瀬は高里の親に連絡をしました。

 

しかし、迎えに来ようともしない親に唖然とします。

高里の親は、すでに高里を「昔のあの子とは違う子」として認識していたのです。

 

この事件をきっかけに、2年生の生徒大勢が事故に巻き込まれるケースが増加。

 

まず高里を糾弾した男子生徒が、騎馬戦で死亡。

広瀬はこの時、奇妙な黒い腕が生徒の足を掴むのを目撃します。

 

さらに続けて7名の生徒が、互いの腕をネクタイで結びそのまま落下するという大事故が発生したのです。

 

マスコミにまで被害は及ぶ

広瀬は高里を自室で保護し、しばらく家庭から避難させようとします。

しかし事故を聞いてマスコミが高校に集まり、高里は余計に心を悩ませることに。

 

また、「高里を崇(あが)めれば生き残る」とした坂田という男子生徒は、無理に広瀬の部屋に入り込み、高里に媚びを売ろうとします。

 

しかも坂田は高里の居場所をマスコミにリークしてしまい、広瀬の部屋にまでマスコミが押しかけることになってしまいました。

 

一度、両親に報告をすべきだと考えた高里は、自身の家に帰宅します。

 

ですが、時すでに遅くそこにあったのは食いちぎられた両親と弟の死体でした。

すでに家族の全員が、「祟り」にあっていたのです。

 

この葬儀にもマスコミは押しかけ、その場に車が突っ込むという事故が発生。

記者たちからも死亡者が出ます。

 

そして坂田も、実はこの前日に電車に轢かれて死亡していたのでした。

高里はこれらに激しく落ち込み、高校の退学を決意します。

 

レンリンの登場、そして高里は記憶を取り戻す

広瀬は高里の退学届提出の際に、学校に一緒に向かい、そこで化学実習室に閉じ込められます。

巨大な脚と爪を持った獣の影は広瀬に襲い掛かり、そして訪ねたのです。

 

「オマエハ、オウノ、テキカ」

この時に閉じ込められていた広瀬を高里と教師1名が救助し、広瀬は命をとりとめます。

 

そして広瀬は、高里の意向に関わらず、死は自動的に引き起こされていることに気づくのでした。

 

マスコミにバレた部屋を捨て、別の部屋に移り住んだ広瀬と高里。

高里はついに精神が摩耗し、高校の屋上から身を投げようとします。

 

そこに突然出現したのは、美しい少女でした。

自らを「レンリン」と名乗る少女は、高里に死んではいけないと警告し、姿を消します。

 

彼女の登場と共に、高里は何かを思い出そうとしていました。

広瀬は様々な言葉を投げかけることで、高里のイメージを引き出そうとします。

 

広瀬は高里が「タイオウ」ではないか、と問いかけます。

そうすればこの恐ろしい事件の辻褄が合うからです。

 

しかしそれは高里が瞬時に否定します。

自分は絶対にあの方ではない。あの方は……。

 

高里はここで、ついに自分が「人ではない」ことを思い出したのでした。

高里は嵐の中、「自分は戻らなければならない」と海へ向かいます。

 

追いかける広瀬。彼を止めたのは「レンリン」でした。

「レンリン」は広瀬に高いところに避難するように伝え、自身の姿を獣に転変させて姿を消します。

 

さらに高里を連れ戻そうとする広瀬でしたが、2体の獣が彼を襲おうとしました。

 

その獣を止めたのは、高里です。

「ゴウラン、サンシ」と高里は獣に呼びかけ、2体はそれに付き従ったのでした。

 

広瀬はついに「お前だけなのか?」と叫んでしまいます。

取り残されたのは、高里のみ。

 

広瀬は取り残された者ではなく、夢を見る者だったのです。

その現実のつらさに、広瀬は高里に思わず自分の醜さを露呈してしまったのです。

 

「行きなさい、あなたは、人なのだから」

高里は大荒れの海の中、姿を消していったのです。

 

その後、200名以上もの死者を出した嵐。

この嵐での失踪者はひとりひとり消えて身柄が判明していきます。

 

しかし、ただ1名だけは決して消えることはありませんでした。

 

『魔性の子』に登場する名言を紹介

「じゃあ、おれは?」「高里、おれは?」
「おれは戻れない!なのにおれを置いて、お前だけが帰るのか!?」(広瀬)

広瀬は「魔性の子」ではありません。

教え子である高里だけが、「魔性の子」だったのです。

 

そのため高里は広瀬を遠ざけ、ひとりだけ海へ向かいます。

それに激昂した広瀬は、思わず自分の怒りを噴出させた言葉を高里にぶつけてしまうのです。

 

広瀬の帰るところ。それは幻であり、夢でしかなかったという現実を突きつけられた、彼の哀しみが伝わります。

むかわ
孤独を突きつけられたような気持ち、ワカルぞ!

 

 

「全部がぼくのためというなら、あなた方は何より自分達を罰するべきだ!」(泰麒)

広瀬を襲った汕子とゴウランを見て、高里が思わず叫んだ台詞です。

 

高里は以前から白い腕の女性と赤い犬が自分のそばにいるような気配を感じていました。

 

それは汕子とゴウランだったのですが、彼らは高里(泰麒)への反逆であると認識した瞬間、誰であろうと牙を向けます。

 

その結果、日本で大量の血が流されてしまうのですが、高里は泰麒の記憶を失ってもやはり優しい性格なのです。

 

自分のためであっても、そうでなくても血が流れてほしくない。

エレ子さん
そんな高里の願いがわかる台詞です。

 

 

「そこでぼくは自分がとても幸せだった気がします。それで切ないくらい懐かしい気分になるんです」(泰麒)

広瀬と高里が初めて会話を交わした時の台詞です。

 

高里は放課後に特定の部に所属せず、ただ美術室で絵を描いていました。

それは岩、山々、緑、島といった漠然とした抽象画のようなものだったのです。

 

無意識の中に明らかに十二国の夢を見ていますが、この時はまだ、彼がこの国の麒麟であることはわかりません。

 

ミステリアスな少年として高里は登場します。

 

それにしても十二国で泰麒は「幸せ」だったのですね。

エレ子さん
かなり気苦労していた印象がありますが…。

 

『魔性の子』の感想や見どころ

単独ホラー作品としても成立する「魔性の子」。

本作は十二国知識があるとより楽しめる作品です。

 

魔性の子の立ち位置について

広瀬という教育実習生が謎の男子生徒・高里と連続殺人事件に巻き込まれるという本作は、十二国記でもっとも古く「エピソード0」として紹介されています。

 

このときは「十二国記」シリーズは出版されておらず、あくまで高里の背景として設定があっただけだったようです。

 

それを担当編集に相談したところ、十二国記を書く事に繋がったのですから、非常にありがたいことです。

 

十二国記シリーズとして読むと若干説明が不足する部分があります。

 

最後のほうで明らかになる高里の持つ「怪物」は汕子、ゴウランです。

使令は高里の影に封印されており、角がないため力の解放が出来ません。

 

しかし、高里に危害を加えたと判断したものを汕子とゴウランは「泰麒を守るため」処刑していたのです。

 

彼らにはこの世界の常識が通用しません。

そのため、泰麒の安全を確保するために恐ろしい手法をとり、その結果、かえって泰麒を苦しめたのです。

 

また、美しい少女「レンリン」は廉の国の麒麟、「廉麟」です。

彼女の使令も「一つ目の犬」として出現しています。

 

廉麟の言う「エンオウがお渡りになるので仕方ないのです」とは、延王・尚隆が泰麒を迎えにやってくるため、蝕が発生するということです。

 

これは「黄昏の岸 暁の天」で描かれた通りです。

数年前にすでにこのシナリオがあったことに驚きます。

 

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十二国記『黄昏の岸 暁の天』ネタバレとあらすじ

 

広瀬が高里に縋り付いたのは、「この世ではないどこか」を求めたことから

泰麒である高里が唯一、心を許した相手が広瀬です。

広瀬は高里(泰麒)の記憶を取り戻すために、図書室やイメージの連想をさせるなど積極的に協力しています。

 

そんな広瀬は、自らも幼少時代に臨死体験をしており、「ここではないどこか」に居場所を見つけてしまいました。

 

彼はギアナ高地などの写真集を買い込み、部屋にコレクションしていたところ、それが高里の目に留まり、「自分たちも将来この国へ行こう」と約束をするのです。

 

しかし、実際に「ここではないどこか」に居場所があるのは、高里だけでした。

 

高里は人ではありません。

そのため、蓬莱(日本)にはいられない生き物です。

 

今まで記憶の回復に協力してきた広瀬は、ここで猛反対します。

何故なら高里「だけ」が特別であり、広瀬はただの夢追い人であることが明確となってしまったからです。

 

ふたりで見た夢は、高里にとっては本物、広瀬にとっては幻でしかありませんでした。

 

そのため広瀬は高里に「連れていってくれ」と懇願します。

そうでなければ死ぬ、とまで脅すのです。

 

これが、人間というものの浅はかさです。

高里はただ純真なままでいられました。

 

しかし広瀬はいざとなれば己の命で人を操ろうという、浅ましさが出てしまったのです。

 

哀しい目をした高里は、広瀬をそのままにして自ら海へ還ります。

人間のいざというときの心情は、麒麟とは相いれないものだったのです。

 

ストーリーの鍵は「祟りは高里ではなく、使令が起こす」ということ

ホラーとしても読める本作は、高里が祟るという噂からそれが真実であるように見せかけて、実は異なるというものです。

 

高里(泰麒)自身には、すでに力はありません。

記憶と角を失くしてしまった彼はほぼ人間に近い状態です。

 

このとき、問題となるのが「使令」です。

「使令」は本来、麒麟の能力で制御されています。

 

汕子(さんし)とゴウランは、こちらの世界で形を安定させることは出来ませんが、泰麒の危機が迫っているときには自ら動いていたのです。

 

その結果、「高里(泰麒)に危害を及ぼした者」が悪、と見なされます。

使令にとっての「悪」は、麒麟と王に反逆するもの全てです。

 

そのため、蓬莱における立場などはわきまえず、あくまで高里を苦しめた者を処罰していきます

 

高里を苦しめた、という基準は汕子とゴウランの独断でしかありません。

そのため、肉親やクラスメイト、マスコミなど無関係に殺生が起こります。

 

このからくりは最後の10ページでようやく明かされますから、それまでは「無意識に高里が祟る」「王に刃向かった者の罪」などさまざまな憶測が広瀬によって考えられています。

 

十二国記が頭に入ってなければ、おそらくこのからくりは読めなかったのではないでしょうか。

 

筆者はこの一冊だけ渡され、読んだのですが最終的に高里は失踪するわ、広瀬は救われないわ、と非常に納得のいかない終わり方の印象を受けました。

 

十二国記読後と前で印象が全く違う作品ともいえます。

 

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